2019年7月14日(日)
辰野町民会館
あいにくの小雨模様。標高720メートルの辰野町はちょっと肌寒かったのですが、雨を含んだ山々がとてもきれいでした。会場には8時半すぎに到着。参加者が続々と受付に。
なつかしい兄妹の姿!かつて長野県将棋界の学生棋士として活躍した二人。
今も仲良く盤を挟んでいる様子が見られてうれしかったです。
ほたる杯 A級は21名、B級は26名のトーナメント。
小学生クラスは11名をふたつにわけてのリーグ戦→決勝トーナメントという方式です。
なお、A級B級の敗者は敗者同士の対局で3連勝をしたら景品がいただけます。
時間いっぱい将棋を通して交流してほしいという上伊那支部の思いが伝わります。
小澤正美先生。
日本将棋連盟上伊那支部辰野道場の席主であり、「佐藤天彦九段を招く会」の主催者です。
2017年3月に自宅に将棋道場を作り、地域の将棋愛好家に開放。
こと、子どもたちの育成にご尽力されています。
このイベントも「子どもたちの励みになれば」と開催してくださったとお聞きしました。素晴らしい先生です。
トーナメントでは敗退したものの、しっかり三連勝された小澤先生。
上伊那支部の北原支部長から賞品授与!
確かめてないのですが・・・賞品が「はみがき」ということは 「歯医者(敗者)しらず」ってことかな。
好カード。かつての教え子との対局。県連幹事長をつとめた清水和司先生。
昨年のほたる杯では優勝を飾っていました。今回もトーナメントを勝ち上がっています。
今でこそ長野県内中学生女子選手の活躍が目覚ましいのですが、先輩たちが道を開いてくれたからこそ。こと、南信地区はいち早く女子選手の育成に力をいれていたと思います。
社会人になっても将棋を楽しんでいる姿が見られてうれしかったです。
大人も、ですが子どもたちも遠くからの参加者が多かったです。
写真は群馬から来てくれた少年。
地元の子ども達も遠くから来た強い子に刺激を受けたことでしょう。
A級決勝戦終盤。大熱戦だったようです。
ちょうどその頃、佐藤天彦九段と島井咲緒里女流二段が会場にご到着。
関係者のみなさんが、拍手で出迎えられました。
A級表彰式。
1位と2位は県外の方でした。お強い!
B級表彰式
1位と2位は親子でした!親子でワン・ツー!
小学生クラス。
よくがんばりました!
佐藤天彦九段に名前を呼ばれるとき、みんなちょっと背筋が伸びるのがかわいかったです。
賞状にはなんと、佐藤天彦先生島井咲緒里先生の直筆署名が!
これは入賞者のみなさん、嬉しかったでしょうね。
(写真提供 小笠原凛くん)
長野県女子中学生名人と島井咲緒里女流二段による記念公開対局。(飛車落ち)
高山さんは去年のほたる杯B級優勝の実力者。
期待大です!
意気込みを語る高山さん。解説は佐藤天彦九段。
聞き手は北原支部長。
長野県名人を2度獲得した強豪です。佐藤先生の大盤解説の間、「すっ」と駒を動かして「なるほど、その手もありますね。」「いいですね」と言わしめる場面が何度もありました。
さすが!
写真を選びきれないので時系列でならべてみました。
大盤解説の間、佐藤天彦九段は高山さんの将棋を「筋の良い将棋」と、とてもほめていらっしゃいました。
終局後、読み上げ係・記録係の少年たちを交えての感想戦。
支部の子たちの仲の良さが伺えます。
おもわず北原支部長も飛び入りしたりして(笑)
「この経験を今後に活かしたいです」と、高山さん。
今後の活躍に期待します!
島井先生の優しいまなざし。
高山さんの緊張がふっとほぐれていい笑顔!
公開記念対局に続き、トークショー。
司会は辰野町出身の柴さん。
佐藤天彦九段、島井咲緒里女流二段のおともだちで、辰野町とおふたりをつないでくださいました。
いろんなご縁が重なって、このような素晴らしいイベントを開催していただいたことに感謝です!
まずは、おふたりから「長野の感想」
佐藤天彦九段
「昨年はハプニング(電車の遅延)があったけれど、二日間とても楽しかったでしす。
観光も木落しの坂や、きやりを見せていただきました。
秋だったのでまつたけもたくさんいただきました」
そして「なんでも聞いてください」と投げかけられた会場・・。
一瞬の静寂。
佐藤九段「やわらかい話から名人戦のことまでなんでもどうぞ。ざっくばらんに答えたいと思います」
会場(!!!!!!!!!!)
島井咲緒里女流二段
「いつも大歓迎をしていただき、楽しみにしていてくれていることが伝わってきます。
長野は将棋が盛んでレベルも高く、子どもたちも有望です。
昨年は・・・まつたけ、そしてお酒(ひやおろし)がおいしかった。
他にもそば、うなぎ・・・とおいしいものがたくさん・・(笑)」
そして「今日はこの機会に(天彦九段の)貴族っぷりを掘り下げたい」
会場大爆笑!
ほんとになんでも答えてくださった佐藤天彦九段と、適宜ツッコミ(?)を入れて会場を沸かせる島井女流。
紹介しきれないほどのエピソードからひとつ。
「対局前に緊張はしませんか?」の質問に
佐藤先生「一局一局、緊張の度合いが違います。緊張もひとつの楽しみ。」
島井先生「します。研究会などで指すときも試合と思って指しています」
ちなみに、佐藤先生の一番緊張するときは「はじめての美容院に電話をするとき」だそうです!
ほかに大きな大会を控えているアマ選手から「大会まで残り一週間。相手は明らかに格上。どうしたらよいですか?」という質問や、実はみんなが聞きたかった名人戦のお話など。
言葉通り本当にざっくばらんにお話してくださいました。
予定の時間を大幅に超えてのトークショー。
存分に堪能させていただきました。
先生方ご退場のとき、約120名の参加者全員が先生方の方を向き割れんばかりの大拍手。
またぜひ、辰野町でお会いしたいです!
辰野町のぴっかりちゃんのツイートがかわいいので、みてください。
7月15日(月・祝)
都合で2日目は参加できなかったのですが、「yamanasi shogi enma」さまから素敵なお写真をいただきました。
指導対局の受付は8時30分からですが、早い人は朝5時台から並んでいたそうです!
文責・長野県将棋情報サイト