待ちに待った窪田空穂生家将棋教室。
今回の講師の先生は石川陽生七段 小林宏七段 勝又清和六段 田中悠一五段
そして人気の将棋観戦記者の君島俊介記者に空穂教室ではおなじみ初心者講座のみるく先生です。
恒例「プロ棋士による模範対局」
子どもたちの入場を待つ先生方。
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プロ棋士の作法を石川先生の解説で学ぶこどもたちの眼差しは真剣そのものです。
振り駒の結果 と金が4枚で田中五段が先手となりました。
模範対局のあと、プロ棋士の駒のしまい方も見せていただきました。
田中先生「模範対局ではマスの中にきれいに駒を入れることを意識して指しています」
小林先生「これから指導対局をしますが、敵陣で成り忘れる子がいるので気をつけてください」
模範対局の後は憧れのプロ棋士による指導対局。
午前の部は小中学生優先で指導が受けられます。
石川陽生先生は空穂教室設立からずっとこの教室を大事に育ててくださっています。「空穂教室のおとうさん」のような存在です。
空穂教室前日の小学校訪問でも、将棋の楽しさを子どもたちに伝えていらっしゃいました。
石川先生は対局前・対局後のあいさつを大事にするようにいつもおっしゃっています。
また、将棋は積み重ねが大事、積み重ね繰り返していくことで上達するそうです。次の対局につながるようなお話を子どもたちにしてくださっていました。
教室が始まる前のひとこま。
勝又清和先生は一足先にこどもたちと将棋のお勉強。石川先生と共にこの教室を育ててくださった勝又先生はお忙しい中、今年は夏秋2回松本に来てくださいました。
勝又先生は将棋を通じた人とのつながりを大事にしてくださっています。
わずかな時間も子どもたちと盤を挟んで対話している姿をいつも目にします。
勝又先生が本気で向き合ってくれた時間は、子どもたちの心の宝物です
空穂生家将棋教室おなじみの小林宏先生。
ピンクのシャツがおしゃれでとてもお似合いです。
小林先生は大きな声でほめてくれるので、大きな自信につながります。
小林先生との指導対局で平手で勝った子がいたそうです!!
「美濃囲いをよく知っている」と感心されていました。
「矢倉はむずかしいけれど“美濃の次は矢倉”と覚えてください」
常連の強豪中学生相手にガチめの指導対局
回を重ねる毎に強くなっていてびっくりされていました。
小学生のみなさんには「将棋は3手の読みの積み重ねです。初心者は1手の読みを大事にしてください。自分の狙い、相手の狙いを考えて指しましょう」とアドバイス。
今回のスペシャルゲスト 大人気観戦記者の君島俊介(銀杏)先生。
君島先生は空穂教室へは2回めのゲスト出演。
観戦記者の目から長野の子どもたちの将棋はどう映ったでしょうか。
みんな大好き銀杏記者 ←ファン用の写真集です☆
おなじみ みるく先生の初心者講座
みるく先生こと、中村先生は駒の動かし方から優しく丁寧に教えてくれます。
短時間で王様を詰めるところまでレクチャーし、プロの先生との対局までつなげてくれる手腕はさすが!
みるく先生のHP「将棋roomまかろん」
幼子のちさき正座に時止まり暫し心が凪ごむなりけり
塩尻支部の京谷先生が素敵な短歌を作ってくださいました。
←写真は平成21年7月のもの。
この写真が出てから「空穂教室のおさぼり先生」として有名になりましたが、最近は心を入れ替えて(!?)真面目にご指導してくださいます。
今回も一番に来場し、会場設営をされていました。
空穂教室を支えている塩尻支部の山下先生はじめ講師の先生方。
毎年2回、このような大きな教室を運営するのは大変なことですが、みなさん大変さを含めて楽しんでいらっしゃるようです。大人たちが本気で取り組んで楽しむ姿というのも子どもたちの心に残るんじゃないかなって思います。
午前の部が終わり、昼食休憩中の先生方。
午後の部が始まりました。
子どもたちは「腕比べ大会」審判長は勝又先生です。
午後の指導対局は大人と有段者優先。小林先生、額に手を当てて大長考。
・・・・・さすがにこの子達(長野県強豪中高生)に束になってかかられては・・・・ねぇ・・・
「午後は平手でアマ強豪と指しましたが、奥の手を出してしのぎました(笑)みなさん熱心に将棋に取り組んでいるのがよくわかりました。これからもプロの奥の手を堪能するために来てください」と、小林先生。
午後の光の中、田中先生の前に座る強豪女子中学生ふたり。
絵になります!
田中先生は「午後の部では会を重ねるたびに強い人が多くなり、心してかからなければなりません。色んな人とのつながりができ、この教室に来られて幸せだと感じています」とおっしゃっていました。
学校の話でも恋バナでもなく将棋の話でずっと盛り上がってるふたりがかわいかったです。
君島先生は長野の強豪高校生とガチ対局。
空穂教室に通い始めた頃は小学生だった息子もすっかりおとなになりました。
しみじみと空穂教室の歴史を感じます。
石川先生は「長く続けてこられたのは来てくれる人がいるからこそ。塩尻支部のみなさん、記念館のスタッフの方々、そして来てくださる人に感謝し毎回お会い出来るのを楽しみにしています」とおっしゃっていました。
腕くらべ大会集計中に勝又先生のミニ講座。
勝又先生は僅かな時間も惜しんで子どもたちにご指導してくださいます。
「あららら。そんな手を指してると後ろの怖いお兄ちゃんたちにダメ出しされるよ!
押しつぶされるよ!」
白馬のトランプ氏と佐久のヒラリー氏にはさまれて、困惑気味の石川先生。
今回も楽しい教室を本当にありがとうございました。
また来年も楽しみにしています。